職員が法令遵守の研修を受けることの大切さ

法令遵守の研修をすることによって、次の4つの効果に繋がります。それは、「法令遵守の体制を明確化することで、事業所の職員の意識を高め、違法行為を無くす」ことや、「法令を遵守するために、事業所それぞれで認識を統一、整備する」こと。また、「法令遵守の大切さを職員が認識し、共有することで、健全な職場づくりに尽力する」こと、「法令遵守の姿勢を社会にアピールすることによって、イメージの向上を図る」ことです。

法令遵守に違反する原因として、働く人の意識が関係します。まず挙げられる「違反する環境を作る人」とは、協力意識が低く、指示するばかりで自分は汚れ仕事を進んで行ったりしない人や、違反してもこれくらいは大丈夫だと軽んじる人などです。そして次に挙げる「違反行為を誘発する人」とは、上からの指示には従わなければならないと妄信し、自分で判断せず部下に丸投げする人や、先のことを予測したり、自分の言動を第三者視点で見直すことができない人のことを言います。最後に挙げる「違反行為をした人」は、倫理的な判断ができなかったり、自分の言動を客観的に判断できない人や、明らかにおかしいと思っても注意できず見て見ぬふりをしてしまう人です。

健全な介護事業の運営のためには、一人ひとりが違反行為を「しない」「させない」「見逃さない」という意識改革が重要です。そのためには、定期的に研修を行うのが効果的な方法の一つです。事業所全体で介護に関する法令遵守の大切さを学び、皆で安全な事業所を運用していきましょう。